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今始まらんとする、新世紀革進伝説。

 

未来永劫、姿形を変えながら伝えて行くだろう。

 

遠くない未来。

 

争いの止まない世界。

 

戦士達の生き血が飛び交う。

 

その戦の中に独りの若き狂戦士(バーサーカー)が居た。

 

破壊と殺戮の為だけに生きる。

 

ただそれだけの為に…。

 

血で血を洗う闘いの果てに、何を観るだろう…。

 

命を奪いし戦士(おとこ)達の、腸(はらわた)を抉りだし、手足を千切り、眼球を喰らい、存在すら消してしまう。

 

闘う事しか知らない。

 

命を喰らう事だけを生き甲斐に、誰かを愛する事さえも…。

 

お前はまるで薔薇の様だ。

 

近付く者は誰でも傷つけてしまう。

 

優しく触れれば触れる程に…。

 

傷付く事を恐れているのだろうか?。

 

闘いの渦に身を投じながら、生き血を啜り、屍を喰らえ。

 

苦しみや痛みを感じず、殺戮の快楽へと自ら堕ちていく。

 

その身を血の海へ浸せ。

 

勝利の雄叫びを挙げろ!。

 

果てなき悦びの先に、瞳の奥に何を映す…?。

 

愛する人を亡くしたあの日から、お前は全てを棄てた。

 

二度と還らぬ恋人を奪いし、この世界を、生きとし生ける命を、亡き物へと変えていく。

 

天に轟かすかの如く叫ぶ。

 

「神よ!俺は何故、この世に生を受けた!。生きとし生ける者達の命を奪う事が、俺の存在する証なのか…?」

 

誰一人として、信じられる者は居ない。

 

あの日交わした契り、忘れはしない。

 

「私ガイツマデモ…想ウハ貴女独リ…。」

 

貴女を亡くしたあの日から、幾多の雌(おんな)達に溺れていった…。

 

面影を浮かべながら、抱いた雌(おんな)達と絡み合い、生き血を吸い尽くし、その屍を喰らった…。

 

無意味と知りながらも、貴女の還りを待ち続ける。

 

無情にも時は過ぎていく。

 

パズルの様に砕け散った、心の破片(ピース)はもう元に戻らない。

 

バラバラの心を掬い上げて欲しい。

 

傷だらけの心に剣を突き立てろ…!。

血の涙を流しながら猛り狂え。

 

 

「貴様等は悪魔の逆鱗に触れてしまった…。その代償、生命(いのち)を持って償え…!。」

 

お前は銀狼…。もう誰にも止められない…。

 

あの時感じた最高の充実感。

 

その裏に隠れた、救われない孤独な心。

 

決して、誰にも理解される事は無かった。

 

家族にも、仲間にも。。。

 

限りなく広がるこの荒廃した世界の中で、何の為に生きていけば良い。。。

 

渇き切った身や心を潤してくれ。。。

 

大地に吸われていく、朽ち果てた死者の鮮血。

 

土へと還る肉体。

 

やがて、我が身も滅びる時が訪れるだろう。

 

例え、この身が滅びようとも、我が魂は永遠なり!。

 

さらば!愚かなる生物達、荒廃した世界よ!

 

復讐の鬼神と化して、幾多の命を葬り去ってきた。

 

この命を代償に、僅かな生を謳歌して。。。

 

まだ、命ある生きとし生ける者達よ。

 

限りある時を、この腐敗した時代と世界を力強く生き抜いていくが良い。

 

最期の瞬間、我が名をその心に刻み付けろ。

 

。。。。「〇〇〇」。。。。

 

それが。。。。私の。。。。。名だ。。。。

 

彼は、自らの余命を代償に、大いなる禁断の力を手に入れた。

 

そして、最愛の人を失った悲しみが憎しみへと変わり、この天空想世界で最も恐れられた鬼神の狂戦士として、未来永劫語り継がれていった。。。。

 

終わる事の無い、死すら許されない地獄へと落ちながらも。。。

 

だだ一つ。。。。誰よりも慈悲深い願いを残して。。。。

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