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Chapter 3「扉越しの背徳と快楽」

「さて、そろそろ戻るとしよう。ナナの事が気掛かりだ」

落ち着きを取り戻した所で部屋の中へ戻ろうと扉に手を掛けたその時だ。

妙な物音か声が聞こえる。。。

まさか。。泣いているのか?。

違う、すすり泣く声の中に微かに途切れ途切れな息遣い。。

今扉を開けば、彼女を傷づけてしまうかもしれない。

息を殺し、無音のまま壁に耳を押し当てる。

押し黙る私が聞いたのは。。。ナナの哀しげに喘ぐ声であった。

「。。はぁぁ。。。あっ。。あぁ。。。!」

ここからでは中の様子は解らないが、彼女は自らを慰めているのだと一枚の扉越しに感じ取れる。

物静かに次第に荒げる呼吸と自身の指先から脳に伝わる電気信号が、ゆっくり絶頂へと誘う。

あぁ。。。出来るなら。。。今すぐにでも噛みついてしまいたい。。

はっ。。。!駄目だ!今だけでも耐えねば。。。。

またも自らの手首に噛みつきそうになる。

これは己との闘いなのだ。。。

そして次の瞬間。。。。!

「はぁぁぁ!あぁっ!あぁ~。。。!」

明らかに先程とは比べ物にならない声が周囲に響き渡った。

間違いなく、これは絶頂し果てたのだろう。

時を同じくして、私の身の疼きも徐々に消えていった。

まるで、彼女の神経と繋がっているかの様に。。。

とても不思議な感覚だった。

間接的にだが、私にも同じ快感が襲ってきたのだ。

少々立ち眩みがしてしまったか。。。足元がふらつく。。

完全には回復していなかった様だ。

(何だ。。急に視界が。。。)

レーナは意識を失い、その場に倒れてしまった。

原因は不明だが、部屋に居たナナが異変に気付き、彼をベットへと運んだ。

微かだが、まだそこには女の匂いが残っていた。

正しくそれは、先頃まで一人で自慰行為に耽っていた跡。

ナナは心の中で考えていた。

(さっきの声、彼に聞こえてたかも。。だとしたら。。。)

彼女の頬が徐々に紅く染まっていく。

自ら発した、寂しさと恥じらいが入り混じる快楽と卑猥な叫びを聞かれたのではないのかと。。。

(自分でもどうしてあんなにも興奮する程、愛撫してしまったの。。)と。

(あっ。。。まだ。。濡れてる。。。また触れてしまいそう。。。)

一人不安に包まれながら、彼女の右手が太ももの間へと向かっていく。

中指の先端でなぞる、女の湿地帯。そこは人間でも怪物であろうと、楽園と言っても過言ではない。

既に溢れそうな甘い蜜が、壺から零れていた。

それはまるで、男達を惑わせる媚薬の如く挑発的な香りを放ちながら。。。

指先で汁を掬い、自らの口元へと運ぶ。

舌先で感じる、甘く官能的な味により一層気持ちが昂る。

心臓の鼓動が早くなっていく。。。

衣服の上からその柔らかく大きな乳房を揉みしだき、乳首を擦る。

レーナが眠っているすぐ隣で。。。

いつ眼を覚ますか、それは同時に彼にこの姿を見られてしまうという事に繋がる。

しかし、ナナにとっては恥じらいよりも絶頂への引き金になっていた。

常人であれば耐えられないであろうが、彼女は違った。

エスカレートする愛撫、我を見失いそうになりながら敏感に反応する身体。

抑え切れない位に漏れてしまう吐息。

何度も繰り返し襲い来る快楽の波に溺れていくのであった。。。。

やがて疲れ果てた所で、ゆっくりと目を閉じ眠りに就いてしまった。

決して、誰にも見られてはいけない程の、乱れた姿のまま。。。

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