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Chapter 4「覚醒の先に。。。」

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二人は刻刻とそれぞれ眠り続けるのであった。

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どれだけ時が過ぎたか解らないが、先に目覚めたのは意識を失っていたレーナだった。

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とても深い眠りに就いていたのか、直前の出来事を思い出すまでに時間がかかってしまった。

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ふと辺りを見渡すと、すぐ隣で自分を助けてくれた女性、ナナが眠っていた。

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彼はその寝顔を暫く眺めていた。

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吸い込まれそうな優し気な表情、透き通る白い肌。

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(あぁ、何て美しく可愛らしいのだ。熟す前でもこの身に取り込んでしまいたい。。。)

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レーナの瞳の奥に映るナナの姿は、今まで目にしてきた女の中でも特別な物であった。

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彼は再び身体を寝かせ、彼女に寄り添う様に身を寄せ抱いた。

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(この空間には、私と彼女だけ。何物にも奪わせはしない。)

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レーナにとって、ナナは命の恩人であり、甘美なる獲物でもあるのだ。

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彼は心の中で考えていた。自分の正体を明かすか否か。

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だが約束していた、出来るだけ真実を話すと。

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(この命を繋いでくれたのだ、せめて秘密を打ち明ける位は良かろう)

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彼女が目覚めたら、全てを話そう。

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そう堅く誓い、静かに眠る彼女に接吻を交わした。

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(私から君へ、ささやかな礼だ。愛を込めて。。。)

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実に皮肉な事だが、私は愛と言う物を知らずに生きてきた。

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いや、僅かでも知ってはいたが、受け入れるのが怖かったのかもしれない。

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下らぬ感情等持たずに、ただ己の求めるままに噛みついてしまえばいいと。。。

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こうして、人間の姿を借り化けているが、見掛けは当てにはならない。

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そう、私は何よりも醜い怪物だ。元は堕天使、怪人。。。。

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今は。。。。人の皮を被り、生き血を貪る吸血鬼。

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あらゆる姿で様々な時代を生きてきたが、まさかこうして人間に助けられ、感謝と愛情を注ぐとは。。。。

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だがこの娘は他の人間達とは違う何かがある。

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初めて出会ったはずなのに、身に覚えのある芳しい香りや吸い寄せられる様な魅力か。

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それでも、あの時見た光景は未だに脳裏から離れる事は無い。

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こんなにも、すやすやと静かに眠る若い娘が、あれ程までに乱れ喘ぐとは。。。

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思い出す度に興奮や衝動に駆られ、暴走してしまいそうになる。。。

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今か今かと熟す瞬間を待ち侘びて。。。。

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出来る事なら、この娘だけは食さずに傍に残して置きたい。

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声も言葉も何も要らない。人形の様に動かずそのまま。。。

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。。本当に可愛らしい娘だ。。

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彼はナナの無防備な姿を物静かに眺めていた。

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それは衣服を殆ど纏わずに、下着のままである。

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レーナはそっと、毛布を掛けた。

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そして、再び中へと入っていった。。。

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ナナの背後に忍び寄り、裸体のまま抱き締めた。

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(このままずっと。。。一つになりたい。。。)

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だがきっと叶わぬ願いであろう、期待する必要は無いのだ。

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そう自分に言い聞かせてみるが、急に手が震え、心臓の鼓動が速まっていく。

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まさか。。。傷つく事を恐れているのか。。。?。

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嘘だ。。。。この私が恐れる物は無い!。

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無意識にナナを抱き締め、必死に誤魔化していた。

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我ながら情けなかった。。。若い女にしがみつき、自分を否定しようとは。。。

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忘れよう。。記憶から消してしまおう。。

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