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Chapter 7「聖なる賜物(たまもの)」

人間の姿をした魔物の口から出た言葉は、終わらない宇宙の様に彼女を包んで

いった。

ナナは何も言わず、レーナの両頬に触れ、唇を重ねた。

二人は心から繋がり始めた。

離れては近づき、舌先を絡め合い、互いの粘液から温もりを感じている。

次第に荒くなる息遣いに、ナナの表情が深紅に染まり出した。

「。。。っはぁぁ。。。凄い。。。こんなに興奮した事は今まで無かった。。。」

そう語り掛けるナナを見つめるレーナは、胸の高鳴りか、心臓が強く鼓動する。

「。。私もこれ程愛おしいとはっきり感じたのは君が初めてだ。。。」

そう告げると、レーナは静かにナナの身体に触れていた。

僅か一枚の布越しに、愛する者の肌の感覚がある。

少しずづ脱がせながら、露わになる女の象徴的な部分。

右手で徐々に触れてみると、それは雲の如く柔らかな手触りの膨らみであった。

更に指先で頂点を転がしてみると、ナナは思わず声を漏らしてしまったのだ。

「あっ・・んっ・・はぁぁ・・」

ナナはレーナの右手に自分の手を添えた。

「。。レーナ。。もっと。。」

彼は望まれるがまま、ナナの乳房を揉みしだく。

実に美味そうだ。。。声に出さず呟いた。。

口元から涎が滴り落ちそうになりながら、その小さくも敏感な突起を撫でてみる。

小刻みに震える身体は、正直に反応している。

さぁ次は何処を攻めようか。。。そう考えながら、既に右手がナナの股の間へと移動していた。

そこは人間の女にとって、一番羞恥を感じる場所であろう。

擽る様に下着の上から擦ると、驚く事に溢れんばかりに湿り気を帯びていた。

彼は止める事無く、中指の先端でナナの恥ずかしさが秘められた一点を集中的に攻め続けた。

「あぁぁ・・!そんなにされたら。。。我慢出来ないっ。。。」

耐える必要等無い、はしたなくなってしまえば良い。

より恥じらう姿に彼は一際悶えていたのである。

更にこの時、レーナの指が布を超えて膣内(なか)に侵入していた。

その感触や生暖かい手触りが、気持ちを昂らせる。

同時に、彼の身にも変化が始まっていた。

血液がレーナの下半身の一点に集中し、破裂せんとばかりに膨らんでいた!

「ナナ、私も随分と限界の様だ。。。今度は君にして欲しい。。。」

レーナの頼みを素直に受け入れたナナは、一旦起き上がり彼を仰向けにしながら、履物を脱がせた。。。

すると途端に、熱く力強くそそり立つ魔物が姿を現した!

「っはぁぁ。。。貴方ってとっても素敵ね。。。」

頬を赤らめながら先程とは真逆な状況を楽しんでいる。

まるで人格が入れ替わったのかと思う位に。。。

ナナは悪戯な笑みを浮かべながら、その血色の良い薄く色づいた唇でレーナの魔物の頭部に口づけた。。。

そっと手を添えると、優しく握り。。。ゆっくりと口を開き、包み込む様に咥えてしまう。

音を立てながら上下に動き、口の中で舌を自在に使い熟す。

「うっ。。。!ナナ、君は一体何処でこの様な事を。。。」

「うふっ。。。秘密よ。。。貴方に私の愛を感じて喜んで欲しいの。。。」

本当に別人に思えてしまう位に、ナナの声や仕草が変わっていた。

それでも、今はこの娘が自分の為に献身的な愛撫をしてくれている事が喜ばしかった。

「はぁ。。感じてくれてるみたいで良かった。。。」

そう言い終えると、次の瞬間勢いよく精気を搾り取る位に吸い込む。

「あっ。。。まだ果てたら駄目よ?これからなんだから。。。」

くすっと微笑むと、荒れ狂う波の如く唇や舌を巧みに操る。

この娘は本当に人間なのだろうか?時折見せる、天使や女神の様に優し気な表情に見え隠れする、淫魔を彷彿させる妖しい笑みや眼光は一体。。。

だが今はそんな事はどうでも良い。目先の素晴らしく心地良い快楽に身を委ねていたいから。。。

瞳を閉じ、流れに逆らわずナナの繰り出す妙技が全身の細胞へと伝わっていく。。。

その瞬間、脳内を駆け巡る電気信号が視界を遮ったと感じ、一時的に機能が停止してしまったのかと不安が過っていた。

ふと我に還るとレーナの肉体を這いずるナナが心配そうに顔を覗かせた。

「。。レーナ?大丈夫?気を失ったのかと思ったわ。。。」

ナナは安心した様子で、眼を閉じ接吻を交わした。

レーナの意識は一瞬ではあるが、きっと何処か別の空間で彷徨っていたのだろう。

安堵した所で、全身の力が抜けていく。。。最愛の相手の元へ戻れたからだろうか。

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